| 北欧で生まれたノルディックスキー 狩猟や交通の手段としてスキーで長い距離を走ったり、空中を飛んだりするように、北欧の人々の生活の一部であったものが、楽しみとして行われるようになり、やがて、速さや飛距離を競うノルディクスキーへと発展しました。 オリンピック、パラリンピックとも最初から行われている歴史のある競技です。 ノルウェーを中心に、スウェーデン、フィンランド等の北欧諸国で発達したので、一般にノルディック(北欧の)スキーと呼ばれています。 ■クロスカントリースキー 競技の特徴 古い歴史と伝統を持つ競技で、専用のスキーとストックを使って滑走し、タイムを競う「雪原のマラソン」といわれています。 上り・下り・平地が、それぞれ約1/3の割合になっているコースを走ります。 したがって、全身の持久力や筋力、スキーの操作技能などが厳しく要求されます。 スケーティング滑走が認められているフリー走行と、スケーティング滑走が禁止されているクラシカル走法があります。 クラシカル走法では、力強いストックワークで、2本の線上を滑走します。 また、フリー走法の特徴は、スケーティングで登りも、平地も、どんどん加速していきます。 競技のポイント ワックス選択は、他の競技とは比べものにならないほど勝敗の決め手になるため、コースの下見をしたり気象条件を予測したりして、慎重に選択します。長距離では、走りながら水分や食料を補給して体力を維持します。 雪上のマラソンと呼ばれるこの競技は、マラソン同様、選手の表情の変化、ストックワークやスキー板で雪面をキックする音を聞きながら観戦することで、選手と一体になって感動を共有することのできる競技です。 ■バイアスロン ‐ハンティングから生まれたスキーと射撃のレース‐ 競技の特徴 スキーを履いて行った雪原の狩が原型で、北欧の軍隊が訓練としてスキーを履いて射撃を行っていたものが競技になりました。 「バイアスロン」とは、ギリシャ語のバイ(2)と、アスロン(競技)を合わせた言葉で、クロスカントリスキーのなかに、射撃を取り入れた競技です。 スキーの速さと射撃の正確さを競い、タイムで順位を決めます。 競技のポイント スキーを速く滑らせれば呼吸がみだれ、射撃の正確さが損なわれる。 動と静の正反対の性格をもつ競技を、どう組合わせるかがこの競技の最大のポイントです。 スキー走行してきた選手の脈拍は、1分間に150を超え、呼吸も乱れています。 もちろん射撃のタイムも加算されますから、選手は、なるべく速く射撃することが求めれます。 強靭な体力と精神力をもつものが、その栄冠を手にすることができる競技なのです。 ■パラリンピックのクロスカントリースキー オリンピックと同じように、クラシカルとフリーの2種目があります。 リレー種目は、いろいろな障害をもつ選手がいっしょになって、それぞれの国や地域のチームをつくり、タイムを競います。 用具は、障害に合わせて、工夫しています。 片方の腕や手に障害がある選手は、2本スキーと1本のストックを使って滑ります。両方の腕や手に障害のある選手は、ストックなしで滑ります。 下半身に障害のある選手は、2本のスキーの上に椅子を乗せたシットスキーで滑ります。 目に障害のある選手は、ガイド(伴走者)といっしょに滑り、進む方向を声で伝えて競技します。 コースは、全盲の選手のみ、ガイドが体を触れて方向を指示できるホールディングゾーンが設けられている以外は、オリンピックと変われないコースで競技が行われます。 競技のポイント パラリンピックの選手たちは、 オリンピックの選手以上に全身の持久力はもちろん、 登りの筋力、下りでのスピードに負けないスキーの操作技能と、 平地でのスピード走行が要求されます。 ■パラリンピックのバイアスロン オリンピックとの違いは、その距離と射撃回数が少なくなるほか、 射撃用の銃はエアーライフルで、伏射(うつぶせにいなって撃つ)する、 銃を持って滑らないことが違います。また、目に障害のある選手は、ガイドと滑り、 電子音で標的の位置を知らせる電気音響装置(的に近づくと、音が高音に変化し、 外れると低くなる)を使いことが違います。 ■パラリンピック・クロスカントリースキー競技の種類 男子 立位(スキー) 10kmフリー・5kmクラシカル・20kmクラシカル 座位(シットスキー) 5km・10km・15km 女子 立位(スキー) 5kmフリー・5kmクラシカル・15kmクラシカル 座位(シットスキー) 2.5km・5km・10km リレー 男子 第一走者 シットスキー 2.5km 第二走者 クラシカル 5.0km 第三走者 フリー 5.0km 女子 2.5km×3名 |