◆ 最終日、青木が銅メダルを獲得
2006年3月19日
トリノ・パラリンピック最終日の19日、日本のメダルコレクションに、最後の1個が追加されました。アルペン競技のスラローム、女子シッティング・カテゴリーで、青木辰子(LW10-2)が銅メダル獲得です。
この日は、凍った下地の上のところどころに前夜からの積雪が残る難しいコンディション。4個目のメダルを狙った大日方邦子(LW12-2)も、この雪で思いがけずエッジが外れ、1本目で姿を消しました。青木は、慎重な滑りで1本目を3位で終えると、2本目も丁寧に滑り降り、メダル圏内の順位を守りきりました。また、田中佳子(LW12-2)も8位に入っています。
男子シッティングでは、大回転で銀メダルを獲得している森井大輝(LW11)が1本目3位につけ、今大会2個目のメダルに向けて期待が高まりました。しかし2本目で順位をひとつ下げてしまい、最終順位は4位。惜しくもメダル獲得はなりませんでした。優勝は、マルティン・ブラクセンターラー(ドイツ LW10-2)。谷口彰(LW11)は11位、鈴木猛史(LW12-2)は12位、狩野亮(LW11)は27位となっています。野島弘(LW11)は2本目途中棄権。また、男子視覚障害カテゴリーに出場した藤咲淳一(B2)は、最下位の11位に終わりました。
長野大会以来、8年ぶりにメダルを獲得した青木辰子
◆ スラロームで東海が4位、三澤が5位
2006年3月18日
トリノ・パラリンピックのアルペン競技も、残る種目はスラロームのみとなりました。18日には、まず男女スタンディング・カテゴリーの選手が登場。日本の得意種目だけに大きな期待が寄せられましたが、メダルまではあと一歩だけ及びませんでした。
1本目、この種目をもっとも得意とする東海将彦(LW3-2)が、まずは3位につけます。また、三澤拓(LW2)も7位の好位置で折り返しました。そして2本目、9番目にスタートした三澤は1本目以上に積極的な滑りを見せ、合計で5位まで上昇。しかし東海は、中盤の緩斜面から細かいミスを重ね、2本合計の順位を4位に落としてしまいました。優勝は、1本目2位のロベルト・ミュスブルガー選手(オーストリア LW4)。ふたりの日本選手がメダルまであと一歩の健闘を見せた、すばらしいレースでした。
他の日本勢は、阿部敏弘(LW6/8-1)、丸山直也(LW4)、小池岳太(LW6/8-1)が、1本目で途中棄権。また女子の佐々木如美(LW6/8-2)は、13位でした。
レースを終え、掲示板に表示された順位を見つめる東海(左)と三澤(右)
◆ 男子スタンディング大回転で東海が銀メダル
2006年3月16日
トリノ・パラリンピックのアルペン競技は、今日から技術系種目に入りました。先陣を切って行なわれたのは、男女スタンディングのジャイアントスラローム(大回転)。この種目で、日本選手としてパラリンピック初となるスタンディング・カテゴリーのメダリストが誕生しました。栄冠を勝ち取ったのは、東海将彦(LW3-2)。並みいる強豪の中、1本目3位から順位を上げての銀メダルは、快挙と言って差し支えないでしょう。今大会を通して、これで日本選手団の獲得メダル数は6個目。男子では初めてとなります。
優勝は、大本命のゲルト・シェーンフェルダー(ドイツ LW5/7-2)。日本勢では、三澤拓(LW2)が10位と健闘を見せた他、小池岳太(LW6/8-1)が19位、丸山直也(LW4)が30位となっています。阿部敏弘(LW6/8-1)は、1本目で途中棄権に終わっています。また、女子スタンディングの佐々木如美(LW6/8-2)は16位でした。
スタンディング・カテゴリーに日本初のメダルをもたらした東海選手(LW3-2)
◆ 女子シッティングの大日方が、2個目の銀メダル
2006年3月14日
トリノ・パラリンピックのアルペン競技は、高速系種目の最後となる男女シッティングおよび視覚障害カテゴリーのスーパーGを行ないました。女子シッティングの大日方邦子(LW12-2)が、ダウンヒルに続いて2位となり、2個目の銀メダルを獲得。優勝を狙っていた大日方は、コース前半の旗門を積極的にクリアしていきましたが、後半にほとんど止まりかける重大なミスを犯し、タイムをロスしてしまいました。それでもライバルのローリー・スティーブンス(アメリカ LW12-1)に次ぐ2位に踏みとどまったのは、実力の証明といえるでしょう。また、青木辰子(LW10-2)は、惜しくもメダルには届かず、5位となりました。
男子シッティングでは、森井大輝(LW11)が6位入賞。銅メダルには0秒42及びませんでした。優勝は、ソルトレイク4冠王のマルティン・ブラクセンターラー(ドイツ LW10-2)。他に出場した日本選手は、谷口彰(LW11)が15位、野島弘(LW11)が33位。長谷川順一(LW10-2)は途中棄権に終わっています。
スーパーG女子シッティングで2位となり、2個目の銀メダルを獲得した大日方邦子(LW12-2)
◆ スーパーG男子スタンディング、日本勢は東海の5位が最高
2006年3月13日
トリノ・パラリンピックのアルペン競技は13日、男女スタンディングの競技を実施。日本勢では東海将彦(LW3-2)の5位が最高で、惜しくもメダル獲得はなりませんでした。
男子スタンディングの激しい接戦を制したのは、ワルター・ラックナー(オーストリア LW6/8-2)。小柄な体格ながら、巧みなスキー操作が光り、ダウンヒルの銅に続いて2個目のメダルを手に入れました。また2位には、ゲルト・シェーンフェルダー(ドイツ LW5/7-2)、3位にはトビー・カイン(オーストラリア LW2)がそれぞれ入っています。
他の日本勢は、三澤拓(LW2)が21位、阿部敏弘(LW6/8-1)が42位、小池岳太(LW6/8-1)が44位。なお、丸山直也(LW4)は途中棄権となりました。
スーパーG男子スタンディング5位入賞の東海(LW3-2)
◆ ダウンヒル女子シッティングで大日方が銀メダルを獲得
2006年3月12日
開幕から3日目を迎えたトリノ・パラリンピック。前日のスタンディングに引き続き、男女シッティングおよび視覚障害カテゴリーのダウンヒルが行なわれ、日本チームからアルペンのメダリスト第1号が誕生しました。女子シッティングで銀メダルを獲得したのは、大日方邦子(LW12-2)。長野大会で3個、ソルトレイク大会で2個と合わせて、自身にとってパラリンピック通算6個目のメダルです。
朝から青空が広がったアルペン会場のセストリエール。しかし気温は低く、雪質は硬く保たれていました。その硬く締まった雪がコースの難度を高めたのか、転倒者が続出。サバイバルの様相を呈したレースを、大日方は安定感のある滑りで乗り切り、表彰台に到達しました。優勝は、日本選手にとって最大のライバルであるローリー・スティーブンス(アメリカ LW12-1)。また、青木辰子(LW10-2)は途中棄権となっています。
ダウンヒル女子シッティング銀メダル獲得の大日方邦子(LW12-2)
◆ ダウンヒル男子スタンディングで東海が7位
2006年3月11日
開会式から一夜明けた11日、各競技ともに試合が始まり、トリノ・パラリンピックはいよいよ本格的に動き出しました。アルペン最初の種目は、ダウンヒルの男女スタンディング・カテゴリー。この種目には日本から、男子4名、女子1名がエントリーしました。
オリンピックでも使われたタフなコースを制したのは、やはり地力で勝る海外のトップ選手でした。男子優勝のゲルト・シェーンフェルダー(ドイツ LW5/7-2)、そして2位のマイケル・ミルトン(オーストラリア LW2)は、ともにソルトレイク大会の4冠王です(※当時はクラス別表彰)。そんな強豪たちを相手に戦った日本勢は、東海将彦(LW3-2)の7位が最高。他の選手は大きく離され、三澤拓(LW2)30位、丸山直也(LW4)35位、小池岳太(LW6/8-1)36位という結果に終わりました。また、女子スタンディングではソレーヌ・ジャンべーキュ(フランス LW9-2)が優勝。佐々木如美(LW6/8-2)は13位でした。
明日12日は、ダウンヒルの男女シッティングおよび男女視覚障害のレースが行なわれます。
ダウンヒル男子スタンディングで日本選手最高の7位となった東海将彦(LW3-2)
◆ 公式トレーニング3月9日
2006年3月9日
3月10日に開幕するトリノ・パラリンピック。しかし選手たちの闘いは、すでに始まっています。アルペン競技最初の種目であるダウンヒルの本番に備え、9日には公式トレーニングが行なわれました。当初の予定では、トレーニングの開始は前日8日とされていましたが、コンディション不良のために順延になったものです。その結果、本番前に3本行なうはずだった公式トレーニングは、明日10日と合わせて2本のみの実施となります。
そして日本チームは、トレーニング初日から順調な仕上がりを見せています。男子シッティングでは、森井大輝(LW11)がまずは3位のタイムを記録。そして女子シッティングでも、大日方邦子(LW12-2)が2位、青木辰子(LW10-2)が3位に、それぞれ入っています。また男子スタンディングでは、東海将彦(LW3-2)が8位。11日のダウンヒル本番では、さらに上位の記録が期待されます。
明日10日は、ダウンヒル公式トレーニングの2本目を実施。そして午後6時からは、トリノ市内で開会式が行なわれます。
ダウンヒル公式トレーニング1本目、女子シッティング2位のタイムを記録した大日方邦子(LW12-2)
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