クラス分け
競技はFISの女子ルールに則ってDH、SG、GS、SLの4種目が行われるが、障害による差を考慮し、障害の程度によってクラス分けが行われる。障害によって「アウトリガー」(ストックの先に小さなスキーがついた用具)や、「チェアスキー」(1本のスキーの上にいすをセットしたもの)を用いて競技を行います。
視覚障害のB1クラスの選手は、黒のゴーグル装着とガイド(伴走者)が義務づけられています。ガイドは声(拡声器や無線の使用は可)による誘導のみが許され、選手との身体的な接触は認められていません。B2、B3クラスはガイドがついた方が望ましいとされています。
同一クラスの競技者が少ない場合は、他のクラスと統合(コンバインド)し、クラス毎の係数を実タイムに掛け合わせてリザルトを算出するハンディキャップシステムが用いられる。世界選手権、ワールドカップは、視覚、立位、シットの3クラス制で行われます。
クラス分け一覧
| B1 | 視力0~光覚(手の形が見分けられない視力) |
|---|---|
| B2 | 光覚~矯正視力0.03または視野5度以内 |
| B3 | 矯正視力0.03~0.1、または視野5度~10度 |
| LW1 | 両下肢の障害、両下肢の切断で両義足使用(2本スキー) |
| LW2 | 片下肢の障害、片下肢の切断(1本スキー) |
| LW3/1 | LW1より軽度の両下肢の障害(2本スキー) |
| LW3/2 | LW1より軽度の両下肢の切断で両義足使用(2本スキー) |
| LW4 | LW2より軽度の片下肢の障害、片下肢の切断で義足使用(2本スキー) |
| LW5/7 | 両上肢の障害、両上肢の切断(2本スキー、ストック無し) |
| LW6/8 | 片上肢の障害、片上肢の切断(2本スキー、1本ストック) |
| LW9/1 | 片上肢と片下肢の切断 |
| LW9/2 | 片上肢と片下肢の障害 |
| LW10 | 座位バランスがないか、両上肢に障害のある下肢の障害(チェアスキー) |
| LW11 | 座位バランスがLW10より良い下肢の障害(チェアスキー) |
| LW12/1 | 座位バランスがLW11より良い下肢のマヒ(チェアスキー) |
| LW12/2 | 座位バランスがLW11より良い下肢の切断(チェアスキー) |
アルペンスキー競技大会概要
国内大会(日本身体障害者スキー協会、日本チェアスキー協会関係のみ)
- ジャパンパラリンピックスキー競技大会
- 日本障害者スポーツ協会、日本身体障害者スキー協会、日本チェアスキー協会、日本障害者クロスカントリー協会の主催する国内最高のスキー競技会。長野パラリンピック招致を期に、1994年より開催されています。アルペン競技種目は、SG、GS、SLの三種目。ナショナルチームを構成する強化指定選手の選考基準競技会であり、参加するためには、主催団体の推薦が必要です。
- 全国身体障害者スキー大会(略称:全国大会)
- 日本身体障害者スキー協会、日本障害者スポーツ協会の主催するスキー競技会で、スキー講習会を同時に実施しています。1972年より開催されており、アルペン競技種目は、GS、SLの二種目です。強化指定選手の選考基準の一つとして位置づけています。
- チェアスキー競技会
- 日本チェアスキー協会の主催するチェアスキー使用者のアルペンスキー競技会。1993年より開催されています。競技種目は、GS、SLの二種目。強化指定選手の選考基準の一つという位置づけです。
- テレビ朝日杯ハンディキャップスキー親善大会
- 日本身体障害者スキー協会の主催するアルペンスキー競技会。1978年より開催。初心者にも楽しめるよう「申告タイムレース」で実施しています。
- 各地域大会
- 福島障害者スキー競技会、身体障害者スキー協会関東大会、など
国際大会
- パラリンピック
- 4年に1回、IPC(国際パラリンピック委員会)と開催地の組織委員会が主催して行われる障害者スポーツの最高の大会です。アルペン種目はDH、SG、GS、SLの四種目。基本的にクラス毎に表彰を行うが、参加人数の少ないクラスは統合して実施されています。
- 世界選手権大会
- 4年に1回、パラリンピックの間の年にIPCの主催で行われる障害者スキー最高の大会。FIS公認競技会。アルペン種目は、DH、SG、GS、SLの四種目で争われ、ハンディキャップシステムで、視覚(B1~3)、立位(LW1~9/2)、シット(LW10~12/2)の三クラスでの表彰が行われます。
- ワールドカップ
- ワールドカップ委員会の主催で、年間3~4回ヨーロッパ、アメリカを中心に開催される世界のトップレベルの選手のみが参加するFIS公認競技会。アルペン種目は、DH、SG、GS、SLの四種目ですが、開催地により変更があります。ハンディキャップシステムで、視覚、立位、シットの三クラスに分けられています。年間トータルのポイント数で、三クラス毎の年間チャンピオンを決定します。
- ヨーロッパカップ
- ヨーロッパカップ委員会の主催で、年間3~4回ヨーロッパ各国を転戦して行われるFIS公認スキー競技会。アルペン種目は、DH、SG、GS、SLの四種目で、開催地により変更があります。ハンディキャップシステムで、視覚、立位、シットの三クラスでの表彰を行います。年間トータルのポイント数で、三クラス毎の年間チャンピオンを決定します。
- 各国国内選手権大会
- アメリカ、カナダ、ニュージーランド、他。
カナダとニュージーランドは、選手強化の一環で過去の参加実績があります。





